高密度ポリエチレングリコールブラシがタンパク質の非特異的吸着を防ぐ
・PEGブラシが固相表面に水の層を形成し、非特異的吸着を防ぎます(図1、図2).
・タンパク質、生体分子、有機分子を効率的に固定化する各種の官能基を揃えています.
・配向性を揃えて固定できるので、液中に近い酵素活性が得られます(図3).
・高温(煮沸)、酸性(pH2)、有機溶媒(DMSO、メタノール、エタノール、 アセトン、ジクロロメタン、DMF等)に耐性です.
・シラン、-SH、-COOH、poly-L-lysine、ヒドロゲルのコートも可能です(カスタム).
・スライドガラスタイプ(1" x 3")とカバーグラスタイプ(22mm x 22mm)があります.
・ナノパーティクル、マイクロビーズ、シリコンウェファなどにもコートが可能 (カスタム).
・Au、ITO、TiO2、Si3N4の表面にもコートが可能です(カスタムサービス).
・最適なTarget-Probe 相互作用のために2種類の官能基密度を用意しています.
図1.基材表面に結合するPEGブラシの表面が水の層を形成してタンパク質の吸着を防ぐイメージ図.
図2. 無処理およびPEG修飾ガラス表面上に吸着したフィブリノーゲン(1mg/mL)の蛍光顕微鏡図.1次抗体およびCy3-標識2次抗体で検出した.PEG修飾表面におけるバックグラウンドが非常に低いことが分かる.
図3. 固定化方法による酵素活性の違いHis-Tagを有するAlkaline phosphataseの酵素活性を、溶液中、Cu2+/PEG表面上、γ-APS表面上で測定した. Cu2+/PEG表面では酵素の配向性と密度が制御されているので溶液系と同等の酵素活性が得られる.
一方、γ-APS表面上の酵素は、ランダムな配向性および密度のため活性が低い.